もっと

もっと考えよう。考えながら生活しよう。
考えないのはやっぱりバカだ。
何でもいいから考え続けよう。考えを止めるな。
出来たらその考えを完成していなくても、誰かに話す。話の内容に少しずつ混ぜてみよう。止まっちゃいけない。
最近は止まっていた。どうすればいいのか分からず、無駄に毎日を過ごしていた。
魔女のキキが飛べなくなったように僕も以前のように簡単に考えたり、素直になれなくなっていた。頭がカチコチな頑固じいさんみたいになっていた。
話をパッと振られても、頭の中で「こう言うとこうなる。」と、すぐ結論を出し、結果、無難でも無い面白味の無い言葉しか出なくなっていた。
話す相手にも見透かされていると思い、自己嫌悪に陥る。自分で自分を押さえつけて針金の軸を覆ういろんなモノを削り、押さえつけ過ぎて針金を曲げてしまっていた。
曲がり過ぎて、今まで高速で左回転していた針金がどこをどう回っているのか分からなくなってきていた。
情報というモノを均等ではなく、遠心力により偏った形にしてしまっていた。このままにしていたら、いつか回るスピードももっと落ちてゆっくりになり、最終的に止まって倒れるところだった。
曲がった竹トンボは飛ばない。曲がったコマは回らない。
太く強く回りたい。